Notelets

誰かのために何かを作る日々の断章。試論。仮説。フィールドノーツ。

アイデアが出なくなったときに思い出す外部足場(仮)

イデアとか発想とかを生み出すこととかについて、今の自分の捉え方を残しておく。

たんなるひらめきを得ることだけではなく、それを元に何かを為すことまで、一連の流れで。先人の助けを借りて、しかし自分にフィットするように。自分にできる範囲で。

全体としては、3段階で捉えている↓↓。

①単純なアイデア発想
②アイデアを発酵/育成/熟成させる装置
③アイデアを試すお砂場


▼①単純なアイデア発想

シンプルな、単独の、ひらめきみたいなもの。その一手で何か解決するタイプのもの。あるいは、複雑難解なテーマだが、一発で「わかった」とか「これだ」と思えるようなアイデア

ひらめき、とはよくわからないものでもある。古くは「三上」、つまりトイレとか馬に乗ってる時とか、そんな時にひらめきやすいという。あるいは課題を脳にロードしたうえでの散歩だったり、夢の中だったり、シャワーだったり。天啓とか、天使が降りてくるとかって言われたり。

その他にも、「アイデアの技法」みたいなものはある。ひらめきを待つのではなく、捕まえに行く。白眉は読書猿『アイデア大全』。

その他、主にこの段階についての読書リスト↓↓

notelets.hatenablog.com

 

原則的なことを言うならば、書いて残すことが重要。
また、やり続ける、考え続ける、求め続けるという原則。
ただ、そうすると思考に「固着」みたいなものが生まれるので、それをはがすことも重要なスキルになる。

最近の本だと、『創造性はどこからやってくるか ――天然表現の世界』がおもしろかった。著者は郡司ペギオ幸夫氏。「外部」と呼ぶ、自分が思いもしなかったものをどう召喚するか、という話。アートという分野で、体験的に哲学する本、と捉えた。

 

▼②アイデアを発酵/育成/熟成させる装置

単純なアイデアの、「その先」が必要なことも多い。シンプルな答えではどうにもならないもの。
複雑な問題や情報をどうにかする、新たな視点を得る、熟成させる、などと言ってもいい。この段階を経て、①の単純なアイデア発想 が得られる、というループ構造でもある。

これには、なんらかの「アイデアファーム」「自家菜園」のようなものが必要だ。つまり、アイデアを保管し、いじったり面倒を見たりして、発展させていく場。頭の中だけでいける場合もあるが、そうでないことのほうが多い。

いろいろな人がそういうことを言っている。古くは梅棹忠夫ニクラス・ルーマンのカード方式 or ツェッテルカステン。また外山滋比古の「メタ・ノート」。同じようなことをしている人は多いだろう。システムに名付けずとも、自ずと「そうなっている」ことも多い。清水幾多郎は、カードにどうしてもなじめず、ノートを使っていたという。自己分析として、「主観」が自身の基軸になっているからかも、と述べていた。ノートは主観となじむ。逆に客観が重要な時は、カードが有効だろうと。

確か千葉雅也氏も、「自家菜園」に近いようなコトバを使っていた。自分にとって大事なテーマを耕していく場、アイデアの成長を促す場。そういうものを持っておくことを勧めていた。あるいは、この上なく魅力的なタイトルの『積読こそが完全な読書術である』では、「ビオトープ」というコンセプトで、近しいことを提唱していた。

 

技術的にいえば、例えばEvernoteのような、メモを蓄積しておける場。ノートツール。ソフトウェア。PKMと言ったりもするか。NotionとかObsidianとか、RoamResearchとか。

個人的には、未だ検討中だが、Evernoteを引き続き使っている。そのためのフォルダを作って、課題や気になること、アイデアのタネ、インスパイアされたもの……等々を突っ込んでいる、そこを眺める、いじる。

ただそれだけのことだが、ストレスなくやるには、結構、「実際」が問題になるように思える。細かなディティールというか。その場に不安なりストレスなりがあると、そこに行くことすら嫌になってしまう。自分なりの、ストレスのないカタを模索するほかない。梅棹が言うところの、「精神衛生」の問題。信頼できる「場」「システム」があるかどうか。

最近の本では、『リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法』が良さそうだ。「頭の使い方」というか、ソフトスキルというか、そういう方向性。

 

 


▼③アイデアを試すプレイフィールドサンドボックス

イデアの善し悪しは、判断できない。判断できるものは、たいしたアイデアではない、とも言えるかもしれない。
だから試す。……ということについては↓↓

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「問題解決」というテーマにもつながってくる。容易に試せないものももちろん多いし、人様が関わることもある。一筋縄ではいかないけれども。



実際には、この3段階はループしていたり、入りくんでいたり、混沌としていたりする。またぐだぐだな段階は避けられないというか、それがデフォルト。……というか今まさにそういう感じ。なので整理してみた由。